「郵政」に「普天間」。鳩山政権の迷走ぶりにはあきれるばかりだ。「郵政改革案」は閣僚懇談会で「鳩山首相への一任」ということで決着したが、結局郵貯銀行への預入限度額は上限2000万円に引き上げられ、亀井郵政改革相の圧勝に終わった。閣内対立の見苦しさと首相のリーダーシップのなさだけが浮き彫りになった形だ。
4月3日、4日に行われた共同通信の世論調査でも内閣支持率は33%に急落し、不支持率も50%を超えた。米軍普天間基地移設問題が5月末までに決着しない場合は、首相は「退陣すべき」とした人は47%で、「その必要はない」の45%を上回った。
鳩山内閣にこれだけ国民不信を買う出来事が次から次へ起きているにもかかわらず、野党である自民党の政党支持率もまた下降気味だ。自民党に離党届けを提出した与謝野馨氏や無所属の平沼赳夫氏は新党結成に向けた準備を加速させている。夏の参院選まで目が離せない。