トヨタ自動車のリコール、横綱朝青龍の電撃的引退劇と暗い話題が続くなか、バンクーバー五輪がついに開幕した。冬期五輪史上最多の82カ国・地域から約2500人の選手が参加、17日間の期間中、7競技86種目が実施される。

雪と氷の祭典である冬季五輪には夏の大会と違った意味での華やかさがある。開会式はカナダの大自然と先住民文化を色濃く反映した演出で、地元の興奮と熱気が伝わってきた。時差が17時間あるので、昼前後には前日の競技の見どころが分かる。

気になるのは、日本選手のメダル獲得数だ。長野五輪は10個、ソルトレークで2個、前回のトリノでは1個であった。苦戦は必至だが、フィギュア女子の浅田真央選手と安藤美姫選手に期待が集まる。2人がそろって表彰台に立つ可能性も十分ある。日本時間24日のSP、26日のフリーが最大のヤマ場か。最高の演技をみせて日本に明るいニュースをもたらしてほしい。