今年のノーベル平和賞は、なんとオバマ米大統領に送られることになった。ノーベル委員会は選定理由として、「核なき世界へのビジョン」を挙げたが、中東平和交渉、核軍縮、アフガニスタン戦争などで、未だ実質的な成果を出していない大統領の受賞は早すぎるとの意見も多い。大統領自身も「自分への業績の評価ではなく、目標達成への機運を高めるために贈られた」と謙虚な姿勢を見せた。
その直後、被爆地の広島と長崎の両市長が2020年夏期五輪の開催を共同で招致すると発表した。広島市長が五輪開催の決意を固めたのは、オバマ米大統領が4月、プラハで核兵器廃絶に向けての行動を表明したのが契機だったそうだ。
という訳で、その評価の高かったプラハでの「核なき世界」のスピーチの要旨を掲載します。読者の皆様からもリクエストが多かったので、ご紹介することができ嬉しいです。全文はオンライン10月17日号でご覧になれます。