あれから15年が経った。1995年1月17日の未明、震度7の大地震が神戸や淡路島を襲い、6434人の犠牲者を出した。テレビから映し出される被災地の窮状は筆舌に尽くしがたい光景であったが、そんな状況でもみんなで協力し助け合っている姿には、胸を打たれた。特に、多くの命を救い、復興を支援してきたボランティアの活動には頭が下がる。地震発直後から全国より老若男女を問わず大勢の人が駆けつけ、救援物資の搬出・搬入、避難所での作業補助、炊き出し、水くみ、介護等、被災地のさまざまなニーズに対応した活動を行った。その後も災害が発生する度にボランティア活動が組織的にそして効果的に運営されているのは、阪神大震災の教訓が生かされているためではないだろうか。
折しも、地球の反対側のハイチでも震度7強の地震が起こり、犠牲者は20万人にふくれあがると予想されている。日本からの援助部隊の活動に期待が高まる。