鳩山連立政権が発足して約2週間。早くも外交デビューを果たし、ご祝儀相場もあってか、まずまずの好調な出足のようだ。出発前には、一部米紙に掲載された論文の省略版が「誤解」を招き、前途多難の様相をみせたが、国連では英語で演説し、温室効果ガス25%削減を明言、各国から賞賛を得た。米中露とのそれぞれのトップ会談も、大きな成果こそなかったが、まずは信頼関係の構築の第一歩を踏み出せたのではないだろうか。
それにしても、野党となった自民党の凋落ぶりは目を覆いたくなる。こんなに打撃が大きいと2大政党政治の到来などは夢のまた夢なのではないか。総裁選も一野党の党首選に論戦も低調で、やっと谷垣禎一元財務相が党首に選ばれたが、盛り上がりはいまいちであった。
自民党が新体制を整えた上で、来年の参院選では今度こそポジティブで堂々とした論戦を挑み、この国の行方に責任を持ってほしいと祈るばかりだ。