結党以来50年以上にわたり、ほぼ政権政党の中心であり続けた自民党がいまや機能不全に陥り、二大政党制による政権交代がようやく実現しそうである。
7月27日に民主党がマニフェスト(政権公約)を発表したのを皮切りに、本格的な選挙戦がスタートした。官僚主導から政治主導へと国家運営の根本的転換、そして国家予算組み替えによる「富の再分配」。民主党版はこの2点が柱となっている。
一方、出遅れた自民党は、成長戦略を全面に掲げ、業界・団体への手厚い補助金支給や減税などを通して経済を立て直し、国民の所得を向上させることに焦点を置いている。
解散から投票日まで40日という長丁場の総選挙。政権交代という民主党のうたい文句にだけ踊らされず、何がどう変わるのかをきちんと見極めることが大切だ。
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