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NHKグローバルメディアサービス
バイリンガルセンター 国際研修室

Top Interview

NHKの現場を熟知する講師陣が通訳・翻訳のスキルを伝授

教材は最新のニュース放送現場に直結した授業

高橋百合子先生高橋百合子先生
「通訳・翻訳はスキル。訓練すれば必ずできるようになります」

NHKの子会社としてニュース番組などの制作を行う、NHKグローバルメディアサービス。その中の「バイリンガルセンター」は通訳者・翻訳者を番組に提供する部門で、約80言語の通訳者・翻訳者・ライターが登録している。「国際研修室」は、NHKで働くプロの養成を目的に設立されたスクールだが、NHKを目指す人だけでなく、自身の目的のために通っている人も多い。

「現場に直結しているのが国際研修室の強みです。講師は日々現場で働いている人たち。教材も常に最新のニュースです」と語るのは、開設当時からスクール全体のコンセプトをまとめ、講師を務めてきた高橋百合子先生。現在も通訳・翻訳コースの教材作成を担当するほか、高度なコミュニケーション能力を養う「Advanced Communication Skills」のクラスも担当している。

「教材には、今注目されている話題を取り上げます。講座にもよりますが、ひとつのテーマを2、3週間かけて取り上げ、いくつかの記事やニュース映像を通して多角的に掘り下げていきます。たとえば環境問題や国際問題など、幅広いテーマを扱うことによって、受講生に知識を積み重ねていってほしいのです」

高橋先生は、授業を通じて得意分野を増やしていってほしいと願っている。仕事となれば、さまざまな分野を手掛けなければならず、苦手分野があってはならないからだ。

「スキルは授業で学べますが、文化を知るには、読書や映画鑑賞など、長期的な積み重ねが必要です。まずは興味のあるところから入って知識を広げてください。通訳・翻訳の世界は、持って生まれた〝才能〟が左右する世界ではありません。通訳・翻訳の〝スキル〟は訓練で身に付けることができます」

そのスキルは、現場を熟知する講師たちによって伝授される。

卒業生の声

「スキルとともに、仕事に対する姿勢を学ぶ」

技術翻訳からニュース翻訳へ

吉本史夫さん吉本史夫さん
フリーランス翻訳者、ニュースライター受講歴 「 翻訳英語」「日→英放送翻訳」「日→英ニュースライティング」2015年度卒業
聴いて自然な英語を目指して、勉強し直しました

長らく技術翻訳、特に特許文献の翻訳をしてきましたが、以前より興味のあったニュースの分野でも仕事をしたいと思い、国際研修室で学ぶことにしました。ここでなら現場での仕事を明確にイメージできると思ったからです。

勉強を始めてすぐ、ニュースの翻訳はこれまで自分がやってきた翻訳と別世界のものだと実感しました。技術翻訳では日常生活やニュースで使われる英語は使いません。一字一句漏らさず訳す翻訳から、耳で聴いて自然な翻訳へ。徹底的に鍛え直されました。

自分なりに勉強法も考えました。まず、実際に書かれた英文の記事をまねることからスタート。さまざまな新聞やニュースサイトの記事を暗記して、声に出したり書いたり……。また、NHKのサイトに載っているニュースを英訳し、英語版の文と照らし合わせたりするなど、いろいろな方法で勉強しました。

国際研修室では、翻訳スキルだけでなく、ニュース翻訳という仕事について実に多くのことを学びました。仕事に入る前にどのような準備が必要なのか、どのような心構えで向かうべきなのか、など。そのような気付きこそが、私が国際研修室で得た最も重要なことだったと思います。

緊張感あふれる現場にやりがい

現在は、『NHKワールドTV』や『NHKワールド・ラジオ日本』のニュース原稿やインタビュー原稿などを書いています。仕事はシフト制で、日中週2回、夜間週1回を担当。突発的な事件が起きたときなどは、15分ほどで情報を調べて書くのですが、夜間の場合は一人で担当するため、とても緊張感があります。

大変ですがおもしろい仕事です。特に、日本独自の話題を海外に伝えることにやりがいを感じます。「海外からは疑問に思われるようなことでも、日本にはこういう経緯があるからこう考えている」ということを世界に発信していきたいです。

ココが自慢

放送品質の日本語が身に付く

発声発音など、日本語の指導も徹底

「日本語ボイスオーバークリニック」の教材と『NHK日本語発音アクセント新辞典』「日本語ボイスオーバークリニック」の教材と『NHK日本語発音アクセント新辞典』

国際研修室では、放送現場で活躍する通訳者を養成していることから、日本語の指導にも力を入れている。受講生の中には、通訳力とともに放送品質の日本語を身に付けたいという理由で国際研修室を選ぶ人もいるほどだ。

特に最上級の放送通訳クラスでは、視聴者の聞きやすさを意識した声の出し方や言葉選びなど、高いレベルの指導が行われている。授業中に疑問が生じることがあれば、実際にNHKニュースで使用している表現と比較したり、『NHK日本語発音アクセント新辞典』で確認したりと、指導は徹底している。

このような方針は、放送通訳クラスだけでなく、ほかのクラスにも共通。たとえば、会議通訳者を目指すクラスでは、磨き抜かれた日本語を身に付けることを目的に、放送通訳の訓練を取り入れている。

さらに深く学びたい人のためには、特別講座として「通訳者のための日本語ボイスオーバークリニック」が用意されている。これは、元NHKアナウンサーがアナウンス技術をアレンジして指導し、よりわかりやすいボイスオーバーを目指す講座だ。

※通訳者のための日本語ボイスオーバークリニック: 全4回、年2回開講(詳細は1月と8月にWebサイトに掲載予定)

Recruiting Summary

入学時期 4月
10月
(1学期は15回、1回の授業は2時間)
受講資格 入学試験で一定の成績を収めた方
受講説明会 参加要予約(詳細はWebサイトを参照
入学金 30,800円
受講料(目安) 123,400~154,200円
その他 USBメモリ代: 5,150円(通訳系クラスを受講する方のみ)

School Data

所在地 〒150-0047 東京都渋谷区神山町5-5 NRビル6階
問い合わせ先 電話: 03-5453-3412
FAX: 03-5453-3486
Webサイト http://www.nhk-g.co.jp/kenshu/
コース 通訳系: ニュース英語Ⅰ・Ⅱ
Advanced Communication Skills・通訳基礎
同時通訳基礎
放送通訳
同時通訳Ⅰ・Ⅱ
翻訳系: ライティングスキルⅠ・Ⅱ
翻訳英語
日→英翻訳
日→英ニュースライティング
日→英放送翻訳
通信・オンラインの有無 なし
開講時間 詳細はWebサイトを参照
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