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The Japan Times 通訳・翻訳キャリアガイド2013

治験翻訳講座

Top Interview

治験に特化。充実した演習で翻訳者を育てる

治験翻訳の分野を確立した先駆者

翻訳需要の多い医学・医薬分野の中で、アルパ・リエゾンでは、コース内容を「治験翻訳」に限定している。その理由を、代表取締役である有馬貫志氏は、こう語る。

有馬 貫志代表取締役

「医学文書の中で、治験文書は独特で、医学論文などとはかなり違います。さまざまな法規制があり、どこに何を書くか、どこでどういう用語を使うかが決められているのです。それは、決して一般の辞書を見て分かるものではありません。私は、そのような治験翻訳の独特なノウハウを確立したいと思い、この講座を始めました」

 実は、「治験翻訳」という名称を最初に使ったのは有馬氏なのだ。

 アルパ・リエゾンの講座は、基礎・実践・上級コースともに「講義」と「演習」の2本立て。講義では、治験の仕組みから学び、実際、治験に必要な各種文書について学ぶ。そのほかに、「薬理学入門」「医学統計入門」「メディカルライティング入門」という3つの特別講義があり、受講生が必要に応じて選択受講できるようになっている。講義を担当するのは、大学の先生や現役のメディカルライター。つまり、翻訳の元となる文書を作っている人たちだから、常に現場の最新情報が得られるというわけだ。

日本語の専門家の目で翻訳文を添削

 カリキュラムを見ると、演習の授業がかなり多いことに気付く。ここにも有馬氏の信念が現れている。

「演習にこれだけ多くの時間を費やしているところは、ほかにないでしょうね。演習は、当講座の目玉です。これは、私自身が担当しています。私は、翻訳者であると同時に、元教師。中学・高校で国語を教え、イギリスや日本の大学で外国人に日本語を教えていました。ですから、演習では、翻訳技術、言葉に関わることを中心に授業を行っています。 基礎では、まずライティングの基本(和訳・英訳)を学び、実践では実際の仕事に即したものを翻訳、上級ではさらにその上、メディカルライターになれるくらいの内容のものを翻訳します。

 私が翻訳上重視するのは『自然さ』です。自然さには、言葉(日本語・英語)としての自然さと、業界内で使っている表現としての自然さがあります。治験文書では、使う用語が決まっていますから、出てきた単語を覚えればいいと思われるでしょうが、それですまないのが翻訳です。例えば、治験計画書なら、読んだ人すべてが同じ理解をするような、あいまいさがない文でありながらも、自然な文であることが必要なのです」

プロの治験翻訳者に求められる力とは

有馬氏は、治験翻訳者には、さまざまな約束事を知った上で、言葉を操れる人であることが望まれる、と言う。その有馬氏の授業は、月1回ながら、のんびりしたものではない。「課題提出→授業内で全員が検証→書き直して再提出→添削」と、受講生は2度、課題を提出することになる。しかも、同じ文を2人の人が訳すから、その違いから、受講生は自分の翻訳のクセや弱点を知るのだという。

「ほかの人の訳文を見たり、皆でディスカッションする中から、受講生自身が、自分の翻訳にどのような根本的問題点があるかを知ります。私の授業で得てほしいのは、用語や訳し方などの表面的な知識ではなく、どう考えれば自分の弱点を解決できるようになるかという、プロとしての姿勢なのです」 有馬氏は、まさに教師。真のプロ翻訳者を育て、見守っている。


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当校で使用されているテキストの一部をチェック!

〈演習テキストサンプル〉
Approximately 555,550 people in the United States are expected to die of cancer each year — an average of more than 1,500 people a day. As the second leading cause of death after heart disease, cancer accounts for one in four deaths each year. Moreover, about 1,284,900 new cancer cases are expected to be diagnosed in 2002. As widespread as the threat of cancer is among all Americans, its impact is felt disproportionately by racial and ethnic minorities, the medically underserved, and people over age 65.

「National Cancer Institute, Cancer Clinical Trials:
The In-Depth Program」より抜粋
http://www.cancer.gov/clinicaltrials/
resources/indepth- program

〈翻訳例〉
米国のがんによる死亡者数は、毎年およそ555,550人であると言われており、 1日平均1,500人以上である。 がんは心疾患に続いて第2位の死亡原因であり、毎年4人に1人が、がんで亡くなっている。 2002年には、新たにがんと診断される症例数は1,284,900例に上ると考えられている。 がんの脅威は米国民の間に広く浸透しているが、人種または民族的マイノリティ、医療過疎地域に暮らす人々、また65歳以上の高齢者にとっては特に深刻な問題なのである。

解説
文単位の構造では、主語述語の関係、またはSVOなどの文構造、といった必須要素をきちんと把握し、その必須要素の部分を先に訳します。その後、付加的な要素である修飾表現を補って文単位の翻訳を完成します。がそれで終わりではなく、さらに段落全体を観察し、段落構造に不備はないか、文脈の流れや文体に不自然さがないかをチェックします。このアプローチは、翻訳者が逐語訳的な視点の狭さに陥ることなく、常に原著者のメッセージを正しく把握できるようになるための大切なトレーニングです。翻訳では背景知識を含めた「原文理解」が最も重要です。高度に専門化された治験翻訳の分野では、語彙単位の専門知識を得ることは大変重要ですが、原文理解はそれ以上に大切であり、そのためには正しい言語構造の把握が不可欠なのです。

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新しい知識や刺激を得るために、福島から通学

西本 薫さん
通学歴1年
現職:フリーランス医薬翻訳者

基礎コースから学び、現在は上級コースに在籍中。住まいは福島市なので、時間節約のため、月1回、午前は和訳、午後は英訳と、1日にまとめて受講しています。 医薬翻訳に出会ったのは派遣社員として製薬会社に勤務したとき。

人間の体のことを扱う分野に興味を持ちました。基礎・実践コースのころは愛知県に住んでいたので、大阪校まで通ったのですが、大阪には西日本各地から受講生が通ってきていましたよ。

 フリーランスでの翻訳は、基本的に一人で戦う仕事。日々の仕事は内向きですが、意識は常に外に向けて、新しい知識を吸収し、勉強を続けていかなければなりません。

アルパ・リエゾンでは、業界内にいないとわからないことを学べ、日本語についても自分に気づかない点を指摘していただけます。ほかの人が訳したものを見ることも大変勉強になります。ここは、刺激が多く、私にとって必要な場です。

School Data

所在地<東京校>〒160-0022 東京都新宿区新宿2-15-22 S2ビル 8F
 <大阪校>〒532-0011 大阪府大阪市淀川区西中島 6-5-3 サムティフェイム新大阪
問い合わせ先 電話:03-3359-8342 FAX:03-3359-8348
ウェブサイト http://www.chiken-honyaku.com/
メールアドレス info@chiken-honyaku.com
コース 和訳演習、英訳演習、治験講義
通信・オンラインの有無 2012年6月より、通信講座をスタート!
開講時間 10:00 ~ 18:00(クラス、曜日によって異なる)

募集概要

入学時期 4月、10月
出願資格 なし
受講説明会 秋学期無料セミナー(東京2012年9月1・22日、大阪8月11日・9月8 日) 模擬授業、提携翻訳会社の業界説明あり
選考内容・科目 実践演習・上級演習は判定試験あり
入学金 10,000円
受講料(目安) 128,000円(コースにより異なる。各種割引あり)
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